映画史上に残る恋愛映画「男と女」

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男と女」はフランス映画史上に残る
恋愛映画の傑作だと思いますが、
実はフランシス・レイと
ピエール・バルーの映画音楽の方が
広く知られているのではないでしょうか。

フランス語のタイトルは
「Un homme et une femme 」で
1966年発表のフランス映画です。
私は二人の音楽の大ファンでしたので、
あのダバタバダ、
というスキャットのテーマソングが大好きでした。

この映画は実は内容はあまり期待せずに見ましたが、
今でもたまに見たくなる、
そして見るたびに印象の違う、
恋愛映画の大傑作だという印象を持ちました。

この映画の監督はクロード・ルルーシュです。
クロード・ルルーシュの29歳の時の作品ですが、
当時としてはかなりの低予算だったらしく、
劇中の現在の時間軸はモノクロームのフィルム、
過去の追想はカラーフィルムを使う、
という変則的な作りなっています。

それは何故かと言うと、
当時はカラーフィルムは
かなり値段が高かったためと聞いております。

この映画のストーリー自体はごく{シンプル}です。
ピエール・バルーが演じる
スタントマンの夫を亡くした未亡人、アンヌは
娘を寄宿舎に預けています。

そして同じく寄宿舎に息子を預けている
カーレーサーのジャン・ルイ
(ジャン・ルイ・トランティニャン)という男性と
運命の出会いをします。

二人は何度もすれ違いながら、
最後の最後に結ばれます

アンヌを演じるアヌーク・エーメは、
スタントマン役のピエール・バルーと
実生活で結婚}しています。
ピエール・バルーは
この映画で得たギャラを資金に、
非常に良心的な
独立系音楽レーベル「サラヴァ・レコード」を設立し、
ブリジット・フォンテーヌなどの
数多くの作品を世に出しました。

この映画が無ければ、
その後のフランス音楽も
少し違ったものになっていたかもしれません。
私にとっては忘れることのできない
映画の一つになりました。