愛とは何かを問うダメ男とダメ女の映画『さよならみどりちゃん』

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私がある意味、
恋愛の真実を表現してると感じる映画が、
西島秀俊・星野真里主演の
日本映画『さよならみどりちゃん』です。

ストーリーは以下の通りです。
会社勤めをやってるゆう子(星野真里)は、
ある日カフェの店長のユタカ(西島秀俊)と出会い、
会ったその日に体の関係を結んでしまいます。

やがてゆう子はユタカのすすめで、
とあるスナックで働くことになり、
ユタカに貢ぐことになります。

ユタカの店の店員で
ユタカに横恋慕してる真希(岩佐真悠子)に
ライバル宣言をされたり、
同じくユタカの店の店員の太郎(松尾敏伸)に
惚れられたりしながら物語は進んでいきます。

ユタカには、
別れて沖縄にいるみどりという恋人がいて、
ゆう子はみどりという本命がいる
ユタカの気持ちに気づきながらも、
ユタカに惹かれてしまう自分を
ごまかせなくなります。

やがてユタカは真希に手を出し、
真希はユタカに抱かれながらも
「もう好きじゃなくなった」とユタカを見限り、
ゆう子はバイト先のスナックで
客からセクハラされてバイトが嫌になり
バイトを辞めることになり、
その頃ユタカの元にみどりから連絡が入り、
ユタカもみどりに振られてしまうのです。

最後のシーンで、
ゆう子はユタカに抱かれながら裸で
ユタカへの愛を告白するのですが、
ゆう子とユタカの関係も終わってしまいます。

この映画のテーマは、
ダメ男とダメ女の恋愛を描くことで、
真実の愛とは掛け値がなく
打算もないということなのに、
なぜ男と女は情に溺れ
愛を見失い刹那に生きてしまうのか、
というものです。

真実の愛に気づいた時には、
愛する人の存在は失われているものだ、という、
ある意味{残酷な真理}を描いた映画です。
とにかく、愛とは簡単に得られるものではない、
という事実を突きつけられた、素晴らしい映画です。